<兵馬俑坑博物館へ>
まず「兵馬俑坑博物館(ビンマーヨンコンボーグアン)」へ行くことに。
屋根が付いているので、雨でも安心して観られる。
1979年の「兵馬俑」が発見されたニュースは、なんとなく覚えている。
何か凄いものが発見された事ぐらいは、小学3年にも分かった。
そんな外せない世界遺産「兵馬俑」を是非観ておきたい。
北京の「万里の長城」を観たんだから、西安の「兵馬俑」も観ておきたい。
所詮、1日半しか居ない西安、行ける所なんて限られる。
ホテルを出て、近くのバス停へ。
たくさん走っている市バスの番号を確かめ、1元のボロバスで西安駅へ。
駅前がドカンと広く、西安という赤い文字が見えてくる。
西安駅前で、「兵馬俑(ヘイバヨウ)!」と声をかけてきたオッサンは無視して
昨日のお兄さんに教えてもらっていた306という番号のバスを見つけ出す。
満員になったオンボロバスは、どう見ても現地の人ばかり。
車掌らしきお兄さんに、「兵馬俑(ビンマーヨン) ?!」と訊かれ、
うなずくことしか出来ず、7元を払う。
ぎゅうぎゅう詰めのバスは、みんなよく喋りに賑やかだった。
ところが、ある所でほとんどの人が降りてしまい、急に静かになる。
え!ここが「兵馬俑」なの?とちょっと心配になった瞬間、
曇ったガラスを拭いて外を覗き見るが、
そこは何かの劇場らしく、みんなはその劇場へぞろぞろ入って行った。
そこからしばらく走って、バスがエンジンを止めた。
そこが終点で、「ビンマーヨン」と云われた。残っていたのは僕を含め3人だけ。
他の2人は見知らぬ路地の中へと消えて行く。
バスから降りたら、だだっ広い駐車場だけ。
遠くに大きな観光バスで何台か停まっていたので、そこへ向って歩き出す。
そこから広い道に出てしばらく歩くと、大きな武官俑が見え入口が分かる。
「兵馬俑坑博物館」の入場料は90元(1,503円)。中国にしては結構高い。
入口付近で、"オバサンガイドさん"に日本語で話しかけられる。
ガイドがあると兵馬俑の事が色々わかりますよ、料金は100元です、と言われ、
後でお願いしようと思いつつ、とりあえず別れてチケット売り場へ。
チケット売り場では、今度は"オネーサンガイドさん"に日本語で話しかけられる。
ガイド100ゲン、ニホンゴデ、セツメイキカナイト、アナタ、キットワカラナイヨ、と。
どちらもガイド料は100元(1,670円)。きっと規定された値段なんであろう。
オバサンの方が流暢な日本語で、オネーサンより聴き取りやすかった。
でも、オバサン < オネーサン。
オバサンに見つからないように、さっさと第1号坑へ進む。
ガイドのオネーサンの名前は、宋さん。
巨大な第1号坑のあまりの兵士や馬の俑の多さに圧倒!
こんなの造っちゃう始皇帝って、かなり強引で無茶苦茶な人に違いない。
聞けば、「万里の長城」や「秦始皇帝陵」もそうだと云う。
そんなとてつもないモノを造らされたら、農民や兵士もたまったもんじゃない。
反発が起こって、わずか15年で政府が破綻してしまうのが分かる。
第1号坑のトップライトから自然光は入るが、雨のドン天でけっこう暗い。
コダクローム(PKR)はISO64の低感度で、三脚無しではかなり厳しい。
デジカメだと感度を上げて手ブレも無く撮れるであろうが、
それに比べフィルムは不便だ、悪条件だからもっと不便である。
だから気合いも入り、味のある写真が撮れれば、それもまた一興である。
デジカメで物理的にキレイに撮れたからって、それはツマラナイのである。
第1号坑を出て、規模の小さい第2号坑、第3号坑と一通り廻ったら
1974年に「兵馬俑」を発見した揚さんが来ていた。
120元(2,000円)もするカタログを買って、揚さんにサインをしてもらう。
発見した当時ごく普通の農民の揚さんは「兵馬俑」の発見で有名になるが、
中国政府からのお礼は、たった40元だったと云う。
ただそれ以前にも井戸が掘られて俑が壊れていたりする跡が幾つもあるので、
揚さんが初めて「兵馬俑」を発見したわけでないとのこと。
その昔、いきなりハニワなんかが現れたりすると、
農民たちは怖くなってまた埋め戻したのではないかと云われている。
|